2011.05.24

いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法 by 佐々木 正悟

●行動力のある人

人生を自ら変え、好転させていける人には、共通点があります。

ハウツー本、ビジネス書などをたくさん読んでいる人?

セミナーや教室にたくさん通っている人?

どちらも違います。

それは「行動力のある人」です。
人生を好転させられる人とは「すぐやる」達人のことです。

結果を出せる人は誰よりもすぐに行動しています。

ある人がダイエット本を読んで知識をつけている間に、
行動できる人は外に出てジョギングをしています。

知識をつけることはもちろん悪いことではありません。
ノウハウを仕入れることは、効率的にものごとを行う上で、
とても重要なことだと思います。

しかし、どれだけ知識があり、ノウハウを知っていても、
最初の一歩が踏み出せないのは、何もしていないことと同じです。

本書は、心の動きの見地から、気合いではなく、スムーズかつ
システマティックに「すぐやる人」になれる方法を集めて、
整理しました。


なかなか行動できず、自分にイライラする経験はどなたも
お持ちではないでしょうか。本書の50の方法はすぐできない
原因を心理学の観点から原因をわかりやすく解説し、その
解決法を掲示されております。

書評ブログを読まれるくらいのみなさんですから、
知識・ノウハウの習得にはおそらく大変熱心なことだと思います。
それに行動をプラスできれば、他の人に大きな差がつけられる
のではないでしょうか。

(1)大きすぎる夢を抱かない

教会の建設現場でレンガをを積んでいる2人の男に

「あなたは何をしているのですか?」

と聞いた。

Aさんは「レンガを積んでいる」と答えた。
Bさんは「教会をつくっている」と答えた。

一般的には、この話のおちは

「Bさんのほうが目的を持って仕事をしているので偉い」

ということになります。

しかし私は、Bさんが手が止まってしまう危険性が高いと
思っています。Bさんは、目的意識を持って仕事を
しています。

しかし、目的意識が強くなりすぎると、目の前の地味な
作業が手につかなくなることがあるのです。

もちろん「やりがい」をもつことはいいことです。

ただ、ゴールばかりに注目するタイプの人は、
目の前の仕事を先送りしてしまう傾向にあります。

心理学者の中にはこのタイプを「夢想的グズ人間」と
呼ぶ人もいます。このタイプはイマジネーションの
世界にエネルギーを注ぎすぎるのです。

大きすぎる夢と地味な作業のギャップに負けないためには、
実現可能な作業にまで夢を落とし込まないと、動けなく
なります。

月に100万アクセスを誇るブログだって、最初は
指先のキータッチから始まるのですから。

(2)「選好逆転」に気をつける

「選好逆転」とは、たとえば家に帰ってコーヒーを飲もうと
思っていたのに、途中の自動販売機で買って飲んでしまう
というような現象を言います。

ある時点と別の時点でものごとの価値が逆転しまうことです。

ジョギングをしようとしていたのに、面白いテレビが
始まったから、テレビを見てしまうというのも「選好逆転」です。
失敗するときの典型的なパターンです。

こうした失敗を防ぐには、家のコーヒーにたどりつくまでの
「自販機」とうハードルがなければいい。気を散らすものが
なければいいわけです。

デスクワークでいちばん邪魔なのがインターネットです。
メールの新着ポップアップやツイッターなどもかなり
気が散ります。

対処法として一番いいのは「インターネットにつながらない」こと。

便利になるのはいいですが、どんどん身の回りに自販機が
増えていますからそれに惑わされないことです。

(3)「デッドライン症候群」

締め切りがないと動けない人のことを「デッドライン症候群」
といいます。

デッドラインがないとできない、という人は、自分の部屋の
掃除ができません。明確なデッドラインがないからです。
デッドラインがないものは、破綻するまで放置してしまいます。

その点でいうと、ダイエットもデッドラインがありません。
貯金や運動もそうです。デッドラインがないとできないと
いうのは過度に「他人志向」的ということもできます。

締め切りは他人が設定することです。デッドラインに
依存しているということは、他人に依存しているという
ことです。そしてそれを守ることで承認欲求を満たすのです。

そういう人は、掃除もまた、部屋に他人を呼べばできます。
ダイエットにしろ、貯金にしろ、人を介してあげればうまく
いく可能性が出てきます。

他人の力を借りずに「すぐやる」ためには、自分で設定した
デッドラインでできたという経験を多く持つことです。

この「自己実現経験」を積んでいけばいいのです。
小さなことからでいいので、自分でデッドラインを設定して、
それをクリアしていきましょう。

●なぜ「すぐやれない」のか分析する

実はすぐやれない理由は大きく4つあります。

1.選択できていない

2.決定できていない

3.準備できていない

4.実行できていない

1~3のハードルをクリアしてなお「実行できない」
ということはなかなかないでしょう。

準備ができていても、実行できない時は本書の
あらゆる方法を試してみることです。

環境やストレスが原因かもしれませんし、見通しが
立っていないからかもしれません。

「すぐやれない」というときは何が原因か確認してみる。
この分析をするだけでも、意識は変わります。1~4どの
段階でひっかかっているのかを明確にすることが大切です。


筆者はあとがきで、「すぐやらねばいけない!」という
強迫観念に縛られやすい性格の人は心臓病になる確立が
高いとのべています。

つねに「仕事がたまっている」という感覚の中で生きていると、
他人から見ると生き急いでいるように見えるとされています。

つねに「すぐやる人」であらねばならない、という脅迫観念に
縛られなくてもいい、と最後に書かれています。

人間なので、締め切りギリギリで片付ければ爽快感はある、
しかし、計画的にやりたいとも思う。人間なので機械的に
簡単にはできない。

何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。すぐやることは
大切ですが、バランスが大事ということですかね。


◆『いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法』
著者:佐々木 正悟
出版社:中経出版


後悔度:★★★★★

後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★  :読まないと、やっぱり後悔する
★★   :読まないと、後悔する気がする
★    :読まないと、後悔するかな?

◆詳細&購入

4806136034いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法
佐々木 正悟
中経出版 2010-02-26

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ゲスト書評家として、岩橋 亮さんをお招きしました。

岩橋 亮さんの自己紹介:
『行動なくて読書の価値なし』をテーマに中小企業経営に役立つ
実践的なビジネス書・自己紹介書を紹介している書評ブロガー

中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー

ゲスト書評家を希望の方はこちらをご覧ください。

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2010.04.15

幸せな売場のつくり方 by 兼重 日奈子

■久しぶりの「衝撃の一冊」でした。

 アパレルショップの店長 佐々木ユーコが、
 謎の販売指導のコンサルタントとの出会いで
 成長していく物語です。

 コンサルタント(著者)の指導がうまいこともありますが、
 あまりに実際にありそうで、吸い込まれるように読んでいました。
 (実話なので当たり前ですが・・・)

■佐々木ユーコの職場は、人手不足のため毎日残業。
 部下もやる気なし。売上も低迷しています。

 前店長が辞めた後に、店長となったものの、
 業績てこ入れのためか、ついに販売指導の
 コンサルタントがやってくることになったのです。

 「こんなに苦労しているのに、外部のセンセイに
  その気持ちがわかるはずがない!まったくウザイ!」

■ところが、コンサルタントの先生がやってくると

 「お店の役割って、何でしょう?」
 「?」・・・
 「でも駄目よ、『売上げ』のために働いちゃ」
 「え?」・・・
 「今日はあなたが、このお店を去る日です」
 「は?」・・・

 コーチングのような、禅問答のような
 会話が続いていきます。

 ただ、最後には、ユーコは何だかわからないうちに
 「部下のやる気を出すために、店長が何ができるかを考える」
 という宿題をもらっていました。

■その後、コンサルタントの先生は、
 お店のチーフ本田ナツミを飲み会に誘って、
 店長とチーフとの思いを共有させていくのです。

 人の心が繋がっていく瞬間。

 泣けてきました。

 やる気を持てば、だれでもできるのです。


  ・『一緒に頑張ってくれませんか?』
   その一言が、私は聞きたかったんだ・・・。
   その言葉が、こんなにもうれしいものだったなんて(p57)

■アパレル業界に限らず、仕事にヤリガイがない人、
 やる気のない部下に悩んでいる人、
 職場の雰囲気が悪いと感じている人にお薦めの一冊です。

 内容・ストーリーとも素晴らしい一冊でした。
 こういう本があるから、読書はやめられませんね。

 兼重さん、ありがとうございます。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・突然ですが・・・。今日はあなたが、このお店を去る日です」・・・
   みんな大きな花束を抱えてあなたとの別れを惜しんでいます。
   あなたはそこで、どんな言葉が聞きたいですか?」(p29)


  ・なにか大きな物事が動くとき。・・・
   誰かが、最初の一人になるんです、必ず。
   誰かが、「よし!私がやる!」
   そう心に固く決め、一歩を踏み出す。(p248)


◆幸せな売場のつくり方
著者:兼重 日奈子
出版社:商業界

後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★  :読まないと、やっぱり後悔する
★★   :読まないと、後悔する気がする
★    :読まないと、後悔するかな?

◆詳細&購入

幸せな売場のつくり方
幸せな売場のつくり方
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stars感動します。
stars全ての社会人に読んで欲しい
stars年齢に関係なく泣ける本
starsとてもよくできたビジネス再建型ストーリー
starsすぐに実践できる内容が満載でした!

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今日は、ゲスト書評家として、本のソムリエさんをお招きしました。

本のソムリエさんの自己紹介:
一日一冊、最新のビジネス書、心の名著、成功哲学の良書を紹介している
書評ブログです。すべての本を100点満点で格付けしています。

ブログ:【本ナビ】 一日一冊読書感想集

ゲスト書評家を希望の方はこちらをご覧ください。

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2009.02.24

言語を生みだす本能〈上・下〉 by スティーブン ピンカー

『言語を生みだす本能』は、TOEIC勉強を頑張っていた頃に購入した本です。久しぶりに読みかえしてみました。おもろしいです。ただ、理解度は低いかも。

人間が言語を使うのは予め脳の機能として用意されているということを丁寧に解説しています。冒頭に手話のことが描かれています。独自の手話がどのような過程で誕生して、発展していく過程が興味深いです。

そして、普通の言語のようにネイティブとして使えるのはある一定の年齢以下でマスターする必要があるようです。

ちなみに、私はこの本を読むまで、手話は母国語を手に置き換えただけだと思っていました。違うんですよね。

言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス)
言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス)Steven Pinker 椋田 直子

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stars一般向けチョムスキー理論
starsあぁ、お偉方に読ませたい。
stars日本人が英語を獲得しづらいわけが判った気がします
starsさすがショーマンシップの国と唸る折伏力
stars本能は言語を洗練の方向に収斂させる。

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2009.02.05

「脳番地」を強くする by 加藤俊徳

『「脳番地」を強くする』は脳番地という脳の機能を分担する部分の使い方を意識することで、効率的に能力を向上させるということを主張しています。

著者の加藤俊徳氏は医学博士であり、かつ、MRIを用いて1万人の脳を見てきた脳のスペシャリストです。著者である加藤俊徳氏自身も脳番地を意識して脳の能力を上げた一人です。

「今の自分にどうも満足してない」人はこの本を手にとってみては如何でしょうか?

◆脳番地ごとの情報体験の差が人間の能力の差を生み出す

脳には120の部分からなる脳番地というもので構成させています。脳番地はそれぞれに機能分担しています。脳番地を育てるには使えば良く、使えば使うほど発達します。

なので、特定の能力を向上させようとすれば、特定の能力に対応する脳番地を鍛えなければなりません。鍛えるには使えば良く、更に、継続して使用しないと脳の発達に反映されません。

◆休日の脳の過ごし方が大切

仕事では特定の脳番地を酷使する傾向があります。それは、仕事には脳の特定の機能しか使用しないからです。例えば電話のオペレータの仕事では、聴覚と発話しか使用しません。座ってする仕事なので運動に関係する脳の機能は使用しません。

あまりにも、酷使すると疲れが解消しなくなります。

なので、休日には仕事で使用している脳番地を休めることが大切です。そうすると、いざというときに脳の力を発揮しやすくなります。脳番地も体と同じようにクールダウンと負荷をかけるパワーアップのバランスが大切です。

◆脳の集中力と持続力を高める方法

脳番地は酸素が不足すると能力が低下します。低下して疲れてくると、違う脳番地を使いたくなります。この習性を利用したのがテレビで意図的に視聴者の酸素の使い方を短時間に切り換えることで、テレビを見続けるようにし向けています。セサミストリートが代表的です。

このことを踏まえて、脳の集中力と持続力を高めるには、「同じ番地で酸素を使い続けないように自分で工夫する」ということです。

まず、休みを入れることで特定の脳番地を使うことを避けるのが一つの方法です。勉強の合間にリフレッシュのために軽い体操などをいれます。もう一つの方法がテーマを変えずに使い方を変える方法です。例えは、企画であれば企画内容を考えるのを止めてみて、それまでの結果を見てみたり、全体の構成を見直したりします。この2つの目の方法がお勧めです。

◆カフェ勉とジョギング

複数のカフェを使用して勉強するのは2つの理由で効果が高い方法です。

まず、社内の打ち合わせや共同研究者との議論は自由な雰囲気のカフェで行うと、気分がゆったりして、よいアイディアや想定外のアイディアが出やすいのです。次に、「論文を仕上げる」などの特定の目的を持った場合はカフェに行くことで目の前の仕事から逃げられない状況を作ることが出来、逃げられない状況に追い込むことが出来ます。さらに、集中できなくなったり、思考を切り換えたりしたいときには、移動することで気分転換できます。

ジョギングは「アイディアを飛躍させる」のに良い運動です。カフェでの勉強の合間にジョギングを入れると言い効果が生まれます。

◆まとめ

『「脳番地」を強くする』は脳番地という視点から脳を効率的に能力を向上させて、更に、効果的な使用法を提案してくれる本です。

脳の専門家だけあって、他にも「楽しくやる」、「既存の情報が発想の邪魔になるときがある」、「なりたい自分の脳番地デザイン」、「最初は無理をしない」など興味深い話題が多いです。

◆「脳番地」を強くする
~あらゆる能力が飛躍的にアップ!
著者:加藤俊徳
出版社:日本実業出版社

後悔度:★★★★

★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

「脳番地」を強くする
「脳番地」を強くする加藤 俊徳

おすすめ平均
stars医師の書いたビジネス書

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2009.01.19

『あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール』 by 松橋良紀

『あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール』は、NLP(神経言語プログラミング)などのセミナー講師である松橋良紀氏のコミュニケーション・ノウハウをやさしく解説した本です。

松橋良紀氏がNLP(神経言語プログラミング)の効果を実感したのが、セールスにおいてでした。それまで、いろいろなセールスの手法や心理学の手法を学んで実践しても効果がありませんでした。

しかし、NLPは学んだ直後に、NLPの学習のために何気なく、セールスに組み込んだら、いきなり、全国トップレベルの成績をたたき出したのです。そして、そのノウハウの核となるのがこの「聞く技術」でした。

『あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール』は、101ものルールを提示しています。印象深いルールをピックアップして、ご紹介します。

◆会話が苦手な原因とは?

飲み会などで、何を話して良いのかわからないという悩みは、視点を変えることに寄って解決します。このような悩みの場合、何をしゃべるといいのかというように自分にフォーカスが当たっています。

そうでなくて、相手のことを考えて、「相手は何を伝えたいのだろう?」「どんな気持ちを感じているのだろう?」というように相手に意識を向けるこで、相手も自分のことに興味を持ってくれる人には自然に饒舌になり会話が弾みます。

◆質問は自分自身が話したいこと

「異動してきたお前のところの上司はどうだい?」

この場合、相手は自分の上司のことを話したい場合が多いのです。なので、自分事は簡単に答えて、相手の上司のことを聞きましょう。

「うちの上司?結構いい上司だと思うけど、お前のところはどう?」
なんていう感じです。

◆相手を観察する3つのポイント

相手が何を欲しているかを見るときに、次の3つのポイントを見ると、よく、相手のことが分かります。

1.姿勢、表情、目の動き、頬や口元、あごやこめかみ、肩などの筋肉
2.呼吸
3.声の調子、テンポ、アクセント

相手は感情を隠しているつもりでも無意識まではコントロールできないからです。

◆短時間で長年の親友のような関係をつくる聞き方とは?

子供の頃のことを話し合いようになれば、親密な関係になれます。それは、『子供の頃の話をするということは、この相手の人とは親しい関係にあるに違いない』と潜在意識レベルで感じるからです。

子供の頃のことを話させるには、現在から、遡るような質問をし続ければ良いのです。

「総務は何年ぐらいやっていらっしゃいますか?」
「5年です」
「5年ですか~!その前はどちらの部署にいらっしゃったんですか?」
「それまが全く違う仕事で、営業をやっていました」
「営業ですか?ちなみに今の会社に入ろうと思われた切っ掛けは?」
・・・
というような感じです。

◆怒り問い詰めをうまくかわす方法とは?

「もうあなたは私のことを愛してないのね」
「どうしたの?君が訴えたいのは自分が大切にされてないと感じるということなのかな?そうなら、もっと君といる時間を増やすようにすればいい?」
「違うのよ!言いたいのは洗濯物は洗濯かごに入れてということなの」

というように、相手の言いたいことを明確にさせる答えをしましょう。

◆実は・・・

松橋氏の主催する「セールスNLP販売心理セミナー」に参加しました。

怒濤のクロージングは元トップ・セールスマンの独壇場でした。

私は、自分の商品・サービスを説明する前に、必ず、やるべき4つの手順に非常に感銘を受けました。そして、特別講師(銀座No.1ホステス)のラポールの威力にビックリしました。

コミュニケーションのノウハウは奥が深いです。


◆あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール
著者:松橋良紀
出版社:明日香出版社

後悔度:★★★★

★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

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2008.09.12

『第1感』 by マルコム・グラッドウェル

副題の『「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』に、惹かれて、本書『第1感』を手に取りました。

読んでみると、第一印象についての学術研究やエピソードをいろいろな角度からわかりやすく解説しており、非常に興味深い本でした。『第1感』を読むと、「何となく正しい」と感じる第一印象を大切にした方がいいかと感じます。

非常に、多くの情報が掲載されており、全部をお伝えできませんが、印象に残ったも3つの情報をお伝えします。

◆頭より体が速く理解する

心理学の興味深い実験がありました。それは、一人でやるある単純なトランプ・ゲームを試してもらって、何枚のトランプを引くことによって、必勝法を理解できるかというモノでした。

多くの場合、50枚ほど引くとなんとくなく必勝法がわかり、80枚で確信できるようになり、かつ、人に説明できるほどのレベルに達します。興味深いことに、体の反応は10枚のトランプを引いただけで、正しい判断をしていることが分かりました。

この「無意識のうちに正しい判断をすること」は適応性無意識と呼ばれています。学生が有能な教師であるか否かを判断するのに、10秒しかかからないのも、この適応性無意識が関わっているようです。

この適応性無意識は、情報が多くなると混乱して、正しい判断を下せなくなります。

◆15年後の夫婦の状態を予測する

15年後の夫婦の状態を15分間のビデオで判断する研究があります。これは、15分を1秒単位の細かい単位に分解して、かつ、この1秒にたいして、どのような感情かを区分していくと、その感情の割合で、15年後の夫婦の状態が予測できるというモノです。

夫婦間で無意識のうちに、繰り返される感情パターンが15分という非常に短い時間で判断でき、かつ、長い間、そのパターンは変化しません。夫婦間で、その感情パターンの積み重ねで、どのような結末を迎えるかが分かるというモノです。

短い時間で、特定の感情パターンがわかり、それが、ずっと、変わらないというは驚きですね。

◆プライミング・テスト

ちょっとした体験で、人の行動が大きく変わるという心理学でのテストが紹介されていました。それは、プライミング・テストです。

どのようなテストかというと、接していた言葉がその後、それが行動にどのような影響を与えるかを調べるテストです。具体的には、バラバラに数個の単語が並んでいるリストから、意味が通るような文章を組み立てることを被実験者にさせます。被実験者には、明らかにされませんが、その後に、目的とするテストをされます。

一例としては、どれだけ、忍耐強くなれるかのテストがありました。

一つのグループに「礼儀や秩序を守る単語」が与えら、もう一つのグループには、「乱暴な言葉や自己主張を肯定する単語」が与えされます。その後、実験担当者に報告することを求めます。しかし、その実験担当者は他の人と会話をしており、報告するには、会話を中断させる必要があるという状況が与えられます。

結果は、ビックリするようなものでした。礼儀正しい言葉のグループは、10分以上も待っているのですが、自己主張の言葉のグループは平均5分で話しかけます。

◆まとめ

この『第1感』を読むと、人間が無意識のうちに処理している情報量の多さと、それ同時に短い時間に判断できるように、ある意味、非常に単純化された判断の有用性に驚きます。

そして、非常に多量の情報量が詰まっているのですが、それを筆者はうまく料理して、読者が楽しんでいる間に、いつのまにか、本の最後のページにきてしまう構成力があります。


◆『第1感』 by マルコム・グラッドウェル
~「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
著者:マルコム・グラッドウェル、出版社:光文社

後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)沢田 博 阿部 尚美

おすすめ平均
stars最初の2秒が大切みたい
stars「ひらめき」のネタ探し
stars第1感の鍛え方等をもっと知りたい
stars ■15分の会話から夫婦の15年後が90%見えるとは驚きました!”無意識”を様々な素材を使ってうまく調理しています!!!
stars著者の論理展開に無理がありますが・・・

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2008.09.05

『ビジネス・コールドリーディング』 by 石井裕之 後編

・・・前回からの続きです。

◆オフビート

オフビートとは、警戒心が薄いときに、自分の必要なメッセージを相手の潜在意識に送り込む手法です。

例えば、商談の前の前の雑談で、サッカーの話題の中に

「私の担当で、もう十年も弊社の製品をご愛顧いただいているお客様がいらっしゃるのですが、その方はもう熱狂的なサッカーファンで」

というセリフを忍ばせると、実際には「十年も使い続けられている製品の信頼性の高さ」というメッセージを与えていることになります。これは、明示的に与えると拒否される可能性のある内容です。警戒心の薄い段階で、こっそりとセリフに忍び込ませる後で効いてきます。

通常の商談でしたら、その前、商談が終わった直後から帰るまでの間、商談の間の休憩時の雑談に忍ばせると効果的です。

◆ピンチをチャンスに

ビジネスをしていると、幾度となく、こちらの落ち度でピンチに立たされるときがあります。その際に、相手からの問いかけに、固まってしまっては最悪の状態になります。

このピンチをチャンスに変えるには二つの方法があります。その一つめは分離するという手法です。具体例をあげて説明します。

「お宅の製品はまったく信頼できない。今すぐに、契約を打ち切りたい。」「本当に、申し訳ありません。一つだけ、教えて下さい。その中でも、一番信頼できないとお感じになった部分はどこでしょうか?」

こう問いかけると、まったく信頼できないものが、お客様の頭の中で、いくつかの信頼できない部分に分解されて、頑なだった態度が少しずつほぐれてきます。

ピンチをチャンスに変えるもう一つの方法が、結合法です。これも説明すると長くなりそうなので、『ビジネス・コールドリーディング』を購入して、ご確認ください。

◆まとめ

ビジネス書を書くあるコンサルタントいわく。

『コピベできるノウハウが載っていると評判がいいんだよね』

そういう意味では、今回紹介している『ビジネス・コールドディーリング』は、コピペできるノウハウ、つまり、すぐに役立てそうなノウハウが多く、かつ、わかりやすく説明していので、評判が良くなりそうですね。

私個人としても、具体的なノウハウが多くあるとお得な気分になります。しかも、コミュニケーションに関することなので、『ビジネス・コールドディーリング』の技を試したくなります。

◆今日の言葉

ピンチをチャンスに
『すいません。最近の私はどうかしているみたいで・・・』
→「私」を「本来の私」と「最近の私」に分類して、問題を「最近の私」に限定している。「本来の私」はしっかりしていると暗に言っている。

◆ビジネス・コールドリーディング~相手の潜在意識から説き伏せる!
著者:石井裕之、出版社:日本実業出版社、ISBN:4534040393

後悔度:★★★★

★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング
相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング石井 裕之

おすすめ平均
stars大変有用です。ビジネスマン必読。
stars胡散臭くもなく、技巧オンリーでもない
starsアウトプットを中心にしています
stars売れるようになりたくないですか?
starsビジネスマンの心理学

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2008.09.04

『ビジネス・コールドリーディング』 by 石井裕之 前編

以前にも、石井裕之氏の本を二冊、ご紹介しました。

『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』 by 石井裕之
『なぜ、「頑張っている人」ほど、うまくいかないのか?』 by ジョン・キャパス

その石井裕之氏が、今度はビジネスでのコミュニケーションにどのように応用するかを『ビジネス・コールドリーディングを明らかにしてくれます。わかりやすいテクニックが多く含まれているので、お買い得度の高い本になっています。

◆コールド・リーディングとは

まず、コールド・リーディングの意味を説明します。コールド・リーディングとは、ニセ占い師、ニセ霊能者、詐欺師が使う話法で、Cold「何の準備もなく、その場で」、Reading「相手の心を読む、占う」手法を指します。

ビジネスの場面において、その場で、相手の心を読むような話をすると、有利になりますよね。その具体的な方法をいくつか取り上げて、説明します。

◆Weタイプ/Meタイプ

相手をWeタイプか、Meタイプか、どちらかであるかを判断します。相手の性格により、話し方を変える必要があるからです。Weタイプは、人との一体感に価値を見いだすタイプです。それに対して、Meタイプは、自己実現を第一に考えるタイプです。

見分けるコツは、簡単です。Weタイプは、「右」が得意なのです。カラダの右半身の動きが活発です。左半身の動きはよくなく、怪我をする場合は、左半身になります。なので、左側に他人が来ることを無意識のうちに嫌う傾向があります。

従って、二人の人が並んで歩いたり、座っていたりすると、あなたから見て右側の人がWeタイプになります。左側をかばうので、カバンを持つときは、左側で持ちます。さらに、文字を書くときも左上がりになります。MeタイプはWeタイプと逆になります。

◆対応の仕方

Weタイプは、他人との一体感に価値を求めています。人との関わりに価値を見いだしていますので、人に感謝されたり、頼られたりすると断り切れなかったり、困っている人をほっとけません。

Weタイプには、客観的なデータや情報ではなく、具体例を持ち出して、身近な人を連想させて、その人が助かるような説明を商談等で持ち出すとビジネスがうまく行きます。逆に、Meタイプは、自分で独自に判断したいと思っているので、理論的な説明や客観的なデータ・情報が好まれます。

◆ラポールを作る

ラポールとは、相手との友好的な関係を作ることを指します。ラポールの作り方は、よく、コーチング本で取り上げられています。コールド・リーディングでは、簡単にラポールを作る方法を教えてくれます。

相手と接するときに、「自分の最愛の人」を思い浮かべながら接します。

というのは、人が好印象を抱くのは、相手の好意を無意識に感じるときです。それは、相手の仕草から感じるものなのですが、より、具体的には意志では動かせない不随意筋の動きから感じ取っているのです。

不随意筋は意識的には動かせませんが、心にイメージしたことを通して、間接的に動かせるのです。例えば、心臓の筋肉は不随意筋ですが、意識的に速く動かすことはできません。しかし、危険な場面を心にイメージすることより心拍を速くすることはできます。


次回に続く・・・

◆今日の言葉

Weタイプ/Meタイプに効くフレーズ
[頼むとき]
Weタイプ:『どうしも部長に助けていただきたいんです』
Meタイプ:『これは部長にしかできない決断です』

◆ビジネス・コールドリーディング~相手の潜在意識から説き伏せる!
著者:石井裕之、出版社:日本実業出版社、ISBN:4534040393

後悔度:★★★★

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相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング
相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング石井 裕之

おすすめ平均
stars大変有用です。ビジネスマン必読。
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starsビジネスマンの心理学

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2005.08.04

『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』 by 石井裕之

◆「なぜ、占いは信用されるのか?」
という帯に魅せられて、購入しました。読んでみると、共感の場を作る方法が実例と共に整理されて解説されています。この手の本を読み慣れてないせいか楽しい読み物に仕上がっていると感じました。

なぜ、信用されるかというと、曖昧な問いかけや曖昧な発言で、相手に自分のことだと思わせて、その後、うまく、話を合わせていくということを行います。これを『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』は、体系だって説明してくれます。

◆信じたくなる4つの理由
なぜ、信じてしまうかというと、4つの理由があります。それは、セレクティブメモリ、アンビバレンス、巻き込み、本当であって欲しいという4つです。

セレクティブメモリとは、自分とって意味があることを、よく、印象にのこ取り、覚えているということです。『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』では、片思いの相手の誕生日の数字が時計を見るとそこに出てくるという例で説明しています。条件にあわないことを忘れて、さも、時計をみると、常に、誕生日の数字が出ていると感じるのです。

次に、アンビバレンスとは、人間の性格の二面性を指します。いくら物静かな人でも、ある場面では感情をむき出しにします。その逆もありえますよね。なので、両方をうまく併記すると自分のことを言われたと感じるのです。

巻き込みはとは、実際に対面で占いを受けると、いつもは受け流せるのに、相手が目の前にいると、その発言を自分のことだと思うことです。

最後の本当であって欲しいというのは、自分が望んでいることを相手がいうと信じやすいということです。例えば、簡単な金儲け話は本当であって欲しい思うあまり、明らかに、論理上おかしいのに信じてしまいます。不倫の相手の「離婚するから」というセリフもそうです。

◆当たる!6のパターン
これらをベースに次に述べる6つの曖昧な種類の言動で、「当たった」と勘違いをさせるのです。その6つとは、ストックスピーク、Meタイプ/Weタイプ、ズームイン/ズームアウト、サトルネガティブ、サトルクエスチョン、サトルプリディクションです。簡単に紹介します。

ストックスピークとは、特定の年齢、場面などで、多くの人が共通に感じることです。

Meタイプ/Weタイプとは、自己実現を優先するタイプか、みなと同じ事をすることを喜びと感じかを判断して、相手の性格にかまをかけます。簡単な見分け方を説明しています。

ズームイン/ズームアウトとは、発言の解釈をその指し示す範囲をコントロールすることを指します。

サトルネガティブ/サトルクエッスチョン/サトルプリディクションとは、それぞれ、曖昧な問いかけ、当てずっぽう、非常にひろい意味を含ませた予言です。

これらを説明しても、ピンと来ないかもしれません。詳しくは、『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』に載っている具体例を読んでいただくと、なるほどと実感できます。

◆まとめ
信じたくなる4つの理由と、曖昧に話す技術、そして、臨機応変な対応により、結果的に相手のことを信用してしまうのです。


■■ 今日のエッセンス
■■
■■ 自分とって意味があることのみ、よく、覚える。
■■ 自分が望んでいることを相手が発言すると信じやすい。

一瞬で信じこませる話術コールドリーディング
~信用されれば仕事・プライベート・人間関係も思いのま
著者:石井裕之、出版社:フォレスト出版、ISBN:4894511967

後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

一瞬で信じこませる話術コールドリーディング
4894511967石井 裕之

おすすめ平均
stars内容が古すぎる。
stars一度や二度では本当には分からない。
stars期待しすぎたかもしれない
starscold reading
stars知っている必要があること。かも。
 

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2005.07.28

『プロパガンダ』 by アンソニー・プラトカニス他

この『プロパガンダ』は、テレビ・ショッピングを運営する会社のマーケティング担当の方から勧められました。実際に読んでみると、『影響力の武器』とこれを読めば、心理学をある意味において悪用するには、十分だと感じました。インターネット上で、『プロパガンダ』の書評を探したのですが、意外に無いですね。ある意味、隠れた名著かもしれません。

4414302692影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
ロバート・B・チャルディーニ

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『影響力の武器』の書評

さて、内容は十分に人が注意を傾けてないときに、どのように情報を判断する癖があるかを17に分類して説明しています。おおぶりの本で、文字がびっしりと詰まっており、お得な本です。

プロパガンダ』が上げた17のなかから、私が面白いとおもったのを3ほど、ピックアップします。

まず、「自分自身を納得させる」、これは、例えば特定の商品の長所を購入者に考えてもらうことにより、その考えに自分が説得されることです。この効果は比較的長期にわたる効果があることが確認されています。

例えば、自動車のセールスマンがこう言うのです。

「実はこの車、本当に羽が生えたようによく売れるんです。上司は、あなたのような方がなぜこの車を気に入るのか、その理由をうるさいほど私に尋ねてくるんです。彼に何っていたら良いんでしょうね」

で、考えさせた後、何らかの理由を作って、お客さんを車の中に暫く、置き去りにします。そう、そのなぜ売れるかという理由から、車を自分のものにしたときの心地よさを想像させます。うまいですね。

この例には落ちがあって、お客さんの側からセールスマンに売上のナンバーワンをもらうとどのような利点があるかということを考えさせて、安く購入するというものです。面白いですね。

さて、次は、「何も言うことがないなら、気を紛らわせよう」ものです。これは、じっくり宣伝文句を考えられると宣伝文句に引っかからなくなるので、わざと、気を紛らわせるような歌や無意味な画像を挿入します。すると、気が紛れて、理性的な判断をせずに、感情的な判断になる確率が高くなります。

最後に、「グランファルーン・テクニック」は、取るに足らない些細な基準によって、集団を分けた場合、同じ集団に属する人に対して、あたかも親友のようにふるまうというものです。

これは、心理学の実験で確かめられました。そして、外部から見るとその集団に単純で差別的なラベルをはることにより、外部メンバーが非人間化されます。そして、自分が属している社会集団が自尊心やプライドの源泉となり、その集団の信念や儀式、シンボルを受け入れるようになります。

例えば、自分の属している大学のスポーツクラブが大会で勝ち進んでいると、自分の属している大学のトレーナーを着る学生が増えています。マーケティング的には、特定の層をターゲットとした商品をその層のイメージに適合した「パーソナリティ」を付けることにより、その集団を取り込むことができます。

既にそのような集団がない場合、即席に生成して、取り込む場合もあります。例えば、料理好きの男性に電子レンジを売る場合、料理好きの男性に共感するメッセージを送り、即席の集団を作り、自分とあなたは同じ集団であることを表現します。

このように、この『プロパガンダ』は、人の判断の癖をいろいろな角度から分析しており、陥りやすいパターンを教えてくれます。悪用してはいけませんが、広告する際のヒントとなると考えます。


■■ 今日のエッセンス
■■
■■ お客さんに自分が、なぜ、その商品を必要か考えさせよう。
■■ グランファルーン・テクニックによって、集団の規範を暗に示す。

プロパガンダ~広告・政治宣伝のからくりを見抜く
著者:アンソニー・プラトカニス/エリオット・アロンソン
出版社:誠信書房、ISBN:4414302854

後悔度:★★★★★


★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

4414302854プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く
アンソニー プラトカニス エリオット アロンソン Anthony R. Pratkanis Elliot Aronson
誠信書房 1998-11

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