文学:書評

『ダ・ビンチ・コード』 by ダン・ブラウン

『ダ・ビンチ・コード』、面白すぎて、夜通し、読んでしまいました。おかげで、次の日、仕事にならず。

この『ダ・ビンチ・コード』は、タイトルの通り、ダ・ビンチが残した絵画もミステリーの小道具として使われるのですが、大きな謎として、聖書を意図的に改竄というか編集して、都合のよい部分を残して、男性社会の利益になるようにしたのではないか。教会に都合の良い方向で、キリスト像をゆがめたのではないかという大きなテーマを扱っているのがこの『ダ・ビンチ・コード』を読んでいるだけで、歴史の謎を探求している主人公になれるという快感を生み出します。

しかも、盛り上がるシーンで、別の場面に切り替わり、早く、元の場面を読みたいと欲求を生み出すように構成されているため、なかなか、この小説『ダ・ビンチ・コード』を手放す決断ができないんですよね。心憎い、演出です。しかも、場面が切り替わる毎に、違う立場の視点から描かれているので、小説に奥行きが出てきます。うまいです。

ちなみに、この『ダ・ビンチ・コード』は、キリスト教聖杯伝説の新しい解釈が1980年代からヨーロッパでブームになっている情報を元に作成されたもので、キリスト教関係に好奇心を持っている方には、たまらない知的小説になっているようです。私自身は、その方面に疎いので、もっぱら、ミステリーとして楽しみました。オススメです。

ダ・ビンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード (上)ダン・ブラウン 越前 敏弥

おすすめ平均
stars宗教に無関心な人こそ読むべし!
stars評判どおり面白い
starsこの本は、ページをめくる手を休めさせてくれない。
starsまあまあでした^^
starsキリスト教の歴史に興味を持ちました

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ダ・ビンチ・コード (下)
ダ・ヴィンチ・コード (下)ダン・ブラウン 越前 敏弥

おすすめ平均
stars宗教に無関心な人こそ読むべし!
stars評判どおり面白い
starsこの本は、ページをめくる手を休めさせてくれない。
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文庫版のダ・ビンチ・コード

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ダン・ブラウン 越前 敏弥

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ダ・ヴィンチ・コード(下) ダ・ビンチ・コード(下)
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ヴィジュアル愛蔵版のダ・ビンチ・コード

ダ・ビンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版
ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版ダン・ブラウン 越前 敏弥

おすすめ平均
stars絶対こっち!
starsすでに上下巻を読んだけれども大満足
stars資料集 さながらの濃厚さです
starsこれは買いです!

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『全部1円!? 激安お買い物生活』 by 内藤みか

【1円で、落札する最強のオークション方法以上のことがぎっしり】

ふと、読み出したら、止まらなくなりました。

オークションで、1円で落札するような方法が、書いているかと思っていましたが、違いますね。

激安生活をネタに、内藤さんの生活を語るのが面白い。普通、なんとなく、安価で、モノを購入するということに対して、ネガティブなイメージがあるのです。それが、これも、一円、あれも、一円。着ている服一式が、3,000円と嬉々として語る文章が踊っています。

そして、ゲットするたびに、「ラッキー」、「ラッキー」と、心の中で、叫ぶ、内藤さんは、仕事がとぎれることもなく、売れる直前、という感じてす。読んでいて、楽しいです。


全部1円!? 激安お買い物生活

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『あなたを買った夜』 by 内藤みか+後藤さくら

【せつない風俗小説の短編集】

女性向けの風俗を5種類、取り上げています。それぞれのタイトルに金額が付いているのが、今、現在の風俗のまわりで発生しているシーンを、昆虫標本を扱う少年のように、丁寧に採取している感じを強調しています。

今の生活の中で不足している部分を、あたかも、コンビニで新しい商品を買うが如く、風俗を消費している状況が痛々しい。描写は、それと距離を置いた視点で、視覚に訴えるように描かれており、その読後は短編映画を見た気分です。

生活の中にある不足感を「男を買う」行為で、何かしらのイベントとして捉え、または、普通の生活から逃避して刺激に中毒になることにより、埋め合わせようとしています。

日々の生活の中で、何かで満たそうとするけど、やっぱり、何かが足りないような、それでいて、自分の生活を根本から変える勇気のない、今の多くの人達の思いを代弁しているようです。

5つの短編の中で、私が好きなのは、単に、「イク」感じを、一度、体験したいために、「逆性感」を買う『3万円の指』という作品です。欲望を、単純に、健康的に、求めている姿をほほえましく感じました。

この本は、後藤さくら氏による写真とのコラボレーション作品です。その写真の構図は、男性の視点とは異なり、なにかしら、柔らかくて、セクシーさを感じました。

あなたを買った夜
ベストロマン文庫
著者:内藤みか+後藤さくら
出版社:ベストセラーズ


内藤みかさんに接近?

あるセミナーに参加したところ、隣の席には、なんと、奥様は官能小説家や新潮ケータイ文庫で大ブレイク寸前の内藤みかさんがいるではありませんか。で、サインをしていただいたのがこの本でした。

皆様、今日のレビューはいかかでしょうか。少し、短いかな。不足感を感じたら、是非、購入して、満たされてください。

今度、内藤みかさんは、私の非常に好きな作家である村上春樹の「ノルウェーの森」をトリビュートするようです。詳細は、この日記で。楽しみです。(最近、数年ぶりに、「ノルウェーの森」を読み返しました。これって、シンクロニシティ?)

内藤みかさんから、私書箱に、メッセージをいただきました。実際、男を買う女性は増えているそうです。私は、そういうことに、あまり、衝撃を受けないのですが、普通の男性からは、衝撃的なこととして捉えられているようです。

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