IT専門書:書評

ビジネスメール 「こころ」の伝え方教えます by 平野 友朗

インターネットが商用利用される前から、メールを使っていた私からするとメールの世界にも妙な虚礼が入ってくるとイヤだなという思いもあって、この手の本は読まなかったのですが、読んでみると逆にスムーズに仕事を運ぶための手順という視点で貫かれており、使い勝手が良さそうです。

個人的には、この本で言い回しのバリエーションを増やせたので、重宝しています。

仕事がぐんぐんパワーアップ ビジネスメール 「こころ」の伝え方教えます (@ベーシックシリーズ)
仕事がぐんぐんパワーアップ ビジネスメール 「こころ」の伝え方教えます (@ベーシックシリーズ)平野 友朗


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3時間で「専門家」になる私の方法 by 佐々木俊尚

現役のジャーナリストだけあって、情報を如何に集めて質の高い見解を導き出すかを具体的に示してくれています。すぐに、役立つ内容でした。ノウハウの核は日経テレコンという信頼度の高い情報源からテーマのアウトラインを引き出し、信頼度は低いかもしれないけどディープな情報に満ちているブログや2チャンネルで現場の生々しい情報を切り取っていく手法にありました。

3時間で「専門家」になる私の方法
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iPhone HACKS! by 小山龍介

~楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術最強

この本を読むと、iPhoneが無性に欲しくなります。やはり、iPhoneは電話ではなくて、PCですね。

iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術
iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術小山龍介

おすすめ平均
stars著者のHacksをiPhoneを使って実践する方法
stars他の本と格が違う
starsビジネスシーンでiPhoneを使い倒す!
starsiPhoneのダイナミズムを喚起する
starsiPhone本の決定版!

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[目次]
01 スケジュールハック!―「コントロールとロックンロール」(時間を五分単位でとらえる
家計簿感覚で作業時間を記入する ほか)
02 コミュニケーションハック!―「シナプスとパピルス」(連絡先を「ワンポケット」に集約する
iPhoneでつくる連絡先データベース ほか)
03 情報ハック!―「ログとカタログ」(iPhoneメモ術を極める
タグ機能でメモを管理する ほか)
04 発想ハック!―「モードとムード」(アイデアをリストアップする
Flickrの写真を検索する ほか)

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『新ネットワーク思考』 by アルバート・ラズロ・バラバシ

インターネットを貫く根本原理

この本は、とにかく面白かった。ここ数ヶ月に読んだ本の中で、一押しです。300ページある本ですが、一気に読めました。「なぜあの商品は急に売れ出したか」(元の原書のタイトルがよかったような)の理系版という趣で、関係ないと追われていた事象が徐々に一つの共通な体系にしたがっていることが分かる過程はスリリングです。

冒頭の舞台は、サントペテルスブルグの数学者の話から始まります。ハングリーの文学者の六次の隔たりという人々を結びつけるリンクの一つの仮説、それを実証したアメリカ人の研究、そして、インターネットの構造、経済学の有名な研究、物理学の量子学、エイズ・ウイルスの伝播、体の中の化学反応が次々とつながって行きます。

その合間に、筆者の専門分野である主にインターネットを題材としたネットワーク構造の研究成果を織り交ぜて、盛り上げて行きます。このネットワーク構造の研究は、まだ、始まったばかりのようですが、豊穣な成果を期待してしまいます。

もう少し具体的な内容をかいてみます。

六次の隔たり
地球上の任意の人と知り合いを何人間に入れれば、繋がると思います?なんと、これが平均して5.5人目で繋がるそうです。1964年に、実際にアメリカで実験が行われて確認されました。これを六次の隔たりというそうです。おもしろいですよね。実験方法は、ある人に知らない他人に手紙をリレー式に渡していくというのでした。ただ、よく考えるとこれは最短と思われる人に渡るとは限らないので実際はもっと短いと考えられています。更に、現在ではインターネットを始め人の活動範囲が広がっているのでこれより短い距離になっているだろうと述べられています。

ハブの存在
比較的初期には、インターネットは漠然と民主的なネットワークと考えられていました。つまり、自分の意見を公開すると平等に他人から読まれるようなネットワークだと思われていたのです。しかし、時が経つにつれて、特定のハブにはリンクが集中し、他方、ほとんどリンクを持たないページか多数存在するようになりました。これがインターネットを特色づけるものでした。どうして、発生するかは、[1]ネットワークが成長するのと[2]リンク先がよりリンクが多い先に優先的に集まることから説明できます。

いろいろなネットワーク
生物内での化学反応ので、物質をノード、化学反応をリンクと考えるとインターネットと同じようにハブが存在していました。他にも、ハリウッドの俳優のネットワーク、科学者の論文を通じてのネットワーク等の人のネットワーク、エイズ、ソフトウェア、果てはテロリストのネットワークも同じ特性を示します。すごく、ワクワクしてきません?

インターネットで何かしようと思ったら、是非読むことを勧めます。

新ネットワーク思考-世界のしくみを読み解く
著者:アルバート・ラズロ・バラバシ、出版社:日本放送出版協会

後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する


新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

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『プロジェクトマネジメント成熟度モデル』 by ハロルド・ケルツナー

【EPMに通じるプロジェクト・マネジメントの本。】

今日は、大手SI会社にとってのプロジェクト・マネジメントをどう位置づけるのかという視点で書いています。

概要
本書を読んで感じたことは、大規模システムを請け負うSI会社に必要なプロジェクト・マネジメントの成熟レベルは、レベル4またはレベル5ではないかと感じた。というのは、事業ラインのほとんどが、実質的にプロジェクトを主体とする単位により構成されており、かつ、SIerとしての地位が比較的高く、高度なSIとしてのプロジェクトマネジメントを顧客から、今後、要求されてくると思われるからである。

本書で示されているトピックを中心に考察していく。

キャリア計画と組織構成
SIerにおけるプロジェクト・マネジャーに要求されるスキルは、多くの種類がある。ただ、重要だと感じるとのは、次の4つと私は考える。

・コミュニケーション・スキル
・プロジェクト・マネジメント・スキル
・業務スキル(システム構築対象業務)
・ITスキル

現状の組織は、名目上事業部制組織ではあるが、非常に、機能組織の色合いが濃い組織となっている。事業部制は、対象顧客毎に組織を作り、この中で、各機能組織である営業、システム、管理部門等を配置していく。現行の組織は、大きく、営業とシステムという機能組織で構成し、その中で、それぞれの対象顧客組織を編成している。これは、多くのメーカー系のSI会社の組織で見られる組織構成である。

この様な構成であるため、「業務スキル」や「ITスキル」は、組織として関心が払われているが、「プロジェクト・マネジメント・スキル」については、どうしても、キャリアとしての位置づけが軽くなるように思える。これが、大型プロジェクトに失敗が多い原因だと考える。ただ、比較的、小さなプロジェクトでは、その「業務スキル」や「ITスキル」が、一定以上のレベルであれば、大きな失敗にならないので、まず、そこに力を入れるのは理解できる。

今後、どのスキルで利益を出していくかを考えると、どうしても、「プロジェクト・マネジメント・スキル」が中心にならざるを得ないと考える。そのスキルで利益を生み出す必要がある。というのは、「業務スキル」や「ITスキル」は、比較的中小のSI会社でも、追従することが可能であるからである。

大型プロジェクトだけを扱う組織が必要になっていると思われる。この組織には、大型のプロジェクト・マネジメントを専門とするプロジェクト・マネジャーを配置する。それと、プロジェクト・マネジメント専用スタッフを配置する。それ以外は、対象業種のシステム部門から、人員を集めるようにする。こうすることにより、プロジェクト・マネジメントの経験やスキルを蓄積する組織ができ、知識が継承すると考える。

これは、結果的に、PMOと同等な役割を持つ組織になる。

余談ではあるが、アメリカの組織構成について、簡単に触れる。アメリカの大手の組織は、本来の意味での対象顧客毎の事業部(日本で言うところの社内カンパニー制に近い)や、マトリックス組織であるのが一般的である。本書は、これを前提として、書かれている事に注意してほしい。

ポートフォリオ管理
本書で、示されているようなプロジェクト毎のポートフォリオ管理が、SI事業を中心にすえる会社としては、不可欠だと考える。というのは、SI業はいうまでもないが受注が中心であるため、長期的な計画を立案しても、その計画を能動的に管理できないため、受注前に、その受注がもつ意味合いを考えて、全社的にバランスを考慮して、選別する必要があると考える。

そのためには、まず、前述のPMOが管理するプロジェクトを手始めに、経験や知識を蓄積して、全社的に普及させるのがよい。というのは、対象とすべきプロジェクトが集中しており、かつ、大型プロジェクトであるため、比較的リソースに余裕があり、専門スタッフを保持しているためである。

まとめ
プロジェクト・マネジメントを主体とする組織を立ち上げて、そこを中心に、プロジェクト・マネジメントの経験と知識を蓄積する組織を立ち上げることは、プロジェクト・マネジメントのスキルで利益を上げることを期待されている大手の会社に必須である。その組織を梃子に、先進的な試みや戦略のモデル・ケースを立ち上げることが望ましいと考える。


プロジェクトマネジメント成熟度モデル-レベル1からレベル5までの評価基準
著者:ハロルド・ケルツナー、出版社:生産性出版
後悔度:★(三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する




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『巨象も踊る』と『プロジェクトマネジメントオフィス』

巨象も踊る

IBMの復活劇の立役者であるルイス・ガースナーが、自らこの復活の物語を書いています。いいですね。同じ業界にいるものとして、参考になることが多いです。特に、当たり前のことをきちんとなることの大切さとそれの大変さを感じました。今まで、ルイス・ガースナーは、単なるリストラにより、IBMを再生させたと思ったいたのですが、もっと、深い事をやってたんですね。第26章の最後で、ぼやかして書いてある内容がIBMの組織のキーなんでしょう。もっと、知りたいなあ。
「IBMを甦らせた男ガースナー」も途中まで、読んだのですが、あまり、内容はないですね。

巨象も踊る
著者:ルイス・ガースナー、出版社:日本経済新聞社



プロジェクトマネジメントオフィス

上司の勧めの本で、よんでみしまた。考え方はいですね。ただ、かなり、薄いため具体的な記述がないです。この本の主張は、私としては2つあり、まず、プロジェクト型の運営の組織は、共通業務としてアドミ業務を切り出し専門家してプロジェクト・メンバを本来の業務に集中させ効率化を図ること、二番目に、受注できる仕事をなんでも請けるのではなく自己の組織の戦略に従った仕事のみをやるべきとのこと。確かに、いい視点ですね。この軸で自分の組織を変える事を提案してみようと。

プロジェクトマネジメントオフィス-すべてのプロジェクトを成功に導く司令塔プロジェクト
著者:トーマス・R.ブロック、J.デビッドソン・フレーム、出版社:生産性出版




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『プロジェクトはなぜ失敗するのか』 by 伊藤健太郎

プロジェクトとは、失敗するもの

著者は、「プロジェクトは、何もしないと失敗するもの」という視点から、プロジェクト・マネジメントを考えるということを提案しています。

最初の章は、典型的な失敗プロジェクトを、ちょっとした物語形式で描いています。それをプロジェクト・マネジメントの手法ではどうするか解説していきます。

私も、同じITプロジェクトの現場にいるものとして、「あるある」と内心うなずきながら、読みました。

簡単に、その物語のアウトラインを描いてみます。

戦略物件
営業側から、会社トップへ、ある案件を取ると、この会社の別の同種のプロジェクトの受注の確度が高まり、かつ、会社にあるソフトウェア資産を使えるのではと、最初のプロジェクトはある程度利益を犠牲しでても取りにいくということについての承諾をとりつけます。

いけいけ!
システム部門との打ち合わせで、現状の情報では、自社のソフトウェア資産を使えるのかに少し不安があると述べます。しかし、営業としては是非ともとりたいので、このことはトップに伏せて話を進めます。

プロジェクト・マネジャー任命
ついに、受注を獲得して、プロジェクトが開始されました。しかし、このプロジェクトの背景を十分に知らないシステム部門長は、「今度のプロジェクトは利益の確保が厳しいが厳しいがかんばってくれ」と、職人的プロジェト・マネジャーに言います。

プロジェクト開始
コストが厳しいので、少々、進捗管理に難があるが単価が安い会社に外注を出します。さて、ユーザーと打ち合わせを進めると、案の定、自社のソフトウェア資産は使えないことが判明します。プロジェクト・マネジャーは多少のことはなんとか自力で乗り切ろうと決意します。自分と部下に発破をかけます。

プロジェクト中期
なかなかユーザーとの話し合いがうまくいかず、仕様が固まりません。納期に間に合わせないことが、だんだんと確実になり始めます。ついに、プロジェクト・マネジャーは見切りで仕様を決めシステム構築を始めます。

プロジェクト後期
プロジェクトは、もう過大な負荷の中で進められています。そこへ、外注の思った以上の進捗遅れが判明します。ユーザーとの話し合いの中では、「ユーザーは無茶なことをいう」という趣旨の発言がもれてきました。もう、収集が困難になりました。

プロジェクト崩壊
できあがったシステムをみて、ユーザーからは、「使い物にならない」と言い放たれました。しかたなく、別のプロジェクト・マネジャーが投入され、結局、当初の3倍の予算で終了しました。当初目的にあった同種の他のプロジェクトの受注も、取ることはできませんでした。

さて、どこかいけなかったのでしょうか。プロジェクト・マネジメントの手法で解決を考えてみます。

「いけいけ!」の時に
ステークホルダーで、リスクを共有する機会がありませんでした。ある程度、リスクを共有していれば、もう少し、うまく対応できたかもしれません。

「プロジェクト・マネジャー任命」の時に
この際に、プロジェクトの背景や目的を明らかにして、プロジェクト・マネジャーを任命して置くべきでした。このプロジェクトの最優先事項は、

・新規顧客の開拓
・同種のプロジェクトを取る

でした。

しかし、プロジェクト・マネジャーは、単発のプロジェクトのコスト削減が最優先と誤解していました。プロジェクト・マネジャーは、「このプロジェクトの成功とは何?」と尋ねる必要がありました。

「プロジェクト開始」の時に
プロジェクト・マネジャーは、一人で問題の解決を図ろうとしていました。しかし、頻繁に上司に報告し、プロジェクトの状況を共有し、不測の事態に備える必要がありました。

また、顧客もプロジェクトの一員と考えて、管理していく必要がありました。顧客がする作業を明確にして、その状況を管理していく必要があります。また、必要であれば、プロジェクト・マネジメントを教育を受けてもらう必要もあります。効果的なのは、最終的なプロジェクトの遅れへどのうように影響するか、ツールを使用してシミュレートするプレゼンも効果的です。

更に、コストを安くするために、単価の安い会社を使用する際に、考慮すべきことは、管理コストを考えて、トータルとしてコストが安いかという視点からチェックされているかということです。


プロジェクトは、地雷原を歩いていくようなものです。地雷というリスクがあちこちにあります。そこをぼんやりと歩くのではなく、十分に、地雷のありかを確認して慎重にアルク必要があります。その際に、プロジェクト・マネジメントの手法は、頼り甲斐のあるツールとなり得ます。

プロジェクトはなぜ失敗するのか-知っておきたいITプロジェクト成功の鍵
著者:伊藤健太郎、出版社:日経BP社

後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する



つい、ながながと書いてしまいました。要約した部分は、全体の3分の1ほどです。やはり、日常、取り組んでいることは、さらっと書けないですね。

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『デッドライン』と『イヌが教えるお金持ちになるための知恵』

デッドライン

これは、副題に「ソフト開発を成功に導く101の法則」とあるように、ソフト開発のプロジェクト管理についての本です。興味深いのは、技術的な事でなく、組織の力学がどういうふうに、ソフト開発現場をゆがめて行くかということがメイン・テーマになっています。自分の組織を見ているとまさに、組織の力学で現場に意味のない作業が混入して行く様子を思い出させます。なんとか、改善して行きたいな。あ、日本版のデッドラインを書いてみようかな。なんてね。
デッドライン-ソフト開発を成功に導く101の法則
著者:トム・デマルコ、出版社:日経BP社

イヌが教えるお金持ちになるための知恵

本棚から取り出して、久しぶりに読んで見ました。この本は、他のお金持ち本と比べて、素朴な感じで結構好きです。改めて読んで、収入を一定の割合で、資産(お金を生むもの)、自分が購入したいもの、小遣いとして使用するものの3つに分けてためていくという知恵が気に入りました。今後、この本に倣って、それぞれ、5:3:2で、分けて貯めて行こうかと思います。収入の定義は、給与+その他の収入-生活費(食費、家賃、光熱費)とします。
イヌが教えるお金持ちになるための知恵
著者:ボード・シェーファー、出版社:草思社

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