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2010年3月

「空気読み」企画術 by 跡部 徹

◆なぜ、読む必要がある?

この本は、日々のネタに悩んでいる企画マンから、新規商品・新規事業の
に担当者から経営者などの方に向いている本です。

企画と言っても、面白さを追求すればいいというエンターテイメントの
企画ではなく、ビジネスの課題を解決するような企画を生み出すための
方法が述べられています。

日本が高度成長の頃は単純な企画でも、ヒット商品が生まれました。

しかし、ほとんどの産業が成熟している今では、表層的な欲求はほとんど、
満たされています。なので、消費者の深層心理までをよんで、企画を立てる
必要があります。

その「消費者の深層心理」を読む方法が、本書『「空気読み」企画術』に、
提示されています。


◆なにが書いてあるのか?

『「空気読み」企画術』とは、跡部徹氏が編み出した誰でも、ヒット企画が
作れるようになるメソッドです。

企画で必要な感性の磨き方から、最終手に企画を実現させるために、
必要な関係者を納得させるようなプレ前述まで、網羅されています。

なかなか、欲張った本です。


◆どんな風にするのか?

概略として、どのようなステップかを以下に、示します。

1.消費者が求めているものの「空気読み」をする
2.企画に求めされている課題を把握する
3.関係者のメリットにメリットがある企画を作る
4.決裁者の立場でプレゼンする

「空気読み」について、説明します。

「空気読み」以外のフレームワークも、使いやすそうです。
本を読む楽しみに、取っておいてください。


◆「空気読み」とは?

この本のメインディッシュである「空気読み」とは、消費者の深層心理を
読む方法です。

やり方としては、

1.特定のテーマについて、表層に表れている「ヒット商品」、「ヒット現象」
 を集めます。
2.「ヒット商品」、「ヒット現象」の「共通項」を見つけます。
3.「共通項」から根底に流れている「深層心理」を感じ取ります。

筆者の跡部徹氏は、それぞれを「葉」「幹」「根」と読んでいます。

例があれば、非常にわかりやすいです。ここでは深く説明できないので、
是非、本書をお読み下さい。

「葉」の部分でも、Webでの仕掛けや雑誌特集記事に、対応できます。
ただ、長い時間がかかる商品企画や新規事業は、「根」にちかい部分を
ベースにする必要があります。


◆まず、何から

この「空気読み」を使用して、企画を立てようとするとき、
「葉」の部分の情報を集める必要があります。その為には、日常的に、
トレーニングする必要があります。

そのトレーニング方法が、いくつか提示されています。始めやすい
モノとしては、自分の心に刺さった広告をストックして、Twitterで
つぶやいたり、後で、ブログ等に書きためるのは取っつきやすいかと
思いました。

自分のことが分析できるようになると、他人の心の動きも、理解しやすく
なるのです。

筆者の跡部徹氏のお勧めのツール、iPhone、GRデジタル(デジカメ)、
モレスキン(手帳)をもって、街に行きましょう。本書を読んだ後には、
いつもよりも、刺激的に感じらるでしょう。

◆「空気読み」企画術
著者:跡部 徹
出版社:日本実業出版社


後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★  :読まないと、やっぱり後悔する
★★   :読まないと、後悔する気がする
★    :読まないと、後悔するかな?

◆詳細&購入

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伝説のホテルマンが語る極上のおもてなし by 林田 正光

●「極上のおもてなし」のための林田流三カ条

一、相手に対しては真心と思いやりを
  惜しまずに接しよう

二、自分に対しては礼節をもって律し、
  品格を保とう

三、相手と自分とで共有する時間を楽しく
  幸せなものに演出する、エンターテイナー
  になろう

本日のテーマはサービスです。
リッツカールトン大阪の支配人をされた筆者の
具体的なサービスの心構え、テクニックが
わかりやすく整理されて書かれております。

すぐに実践できる内容が多いので、
お客様へのサービスレベルを向上させたい
方におすすめの一冊です。

印象に残っているポイントを3点ご紹介します。


(1)鮮やかな引き際で好印象を残す

お会いしてもなかなか心を開いてくださらない時、

「今日はダメだな」

と見極めをつけたら未練がましくだらだら
居座らず、早々に引き上げましょう。

引き際がきれいだと、相手は最後の最後で、

「おや、意外にできる奴だな」

と一転、悪くない印象を持つことでしょう。

(2)今の計画にプラスアルファしよう

「ここまでやってくれるのか」

と感じさせるまで、やる。
最初のおもてなしの計画に満足せず、
もう一歩踏み込んで考えてみましょう。

感動していただくおもてなしには、
相手の予想をいい意味で裏切る
サプライズが不可欠なのです。

ミスをしてしまった時も、
単にその場をしのぐだけでなく、
感動を呼び起こすくらいのレベルにまで
踏み込みましょう。

(3)「お祝い」は、楽しいサプライズで盛り上げる


「おめでとう」の気持ちを大げさなくらい表す。

そのためのテクニックの1つはみんなを巻き込むことです。

職場の誰かの誕生日であれば、みんなでお金を出し合って
お祝いします。「みんなで祝う」という点がうれしい
サプライズですから、お金をかける必要はありません。

●心は行動、外見に表れる。「一日一善」を心がける

清々しい心を持つことも、よきおもてなしを
実現するための大切な条件です。

そのためには、ささやかなボランティア精神を
持ってみてはどうでしょう。

私は中年になってから「一日一善」を意識し、
一日の中で必ず一つは小さな「善」を実行
するよう心がけています。

・玄関に家族の靴が散らばっていたら整理しておく

・エレベータで乗降の順番を譲る

・車の運転でも「お先にどうぞ」で道を譲る

ボランティア精神の高い人はサービス精神も旺盛です。
相手の立場で相手のために行動することに慣れている
からでしょう。


ご紹介したのは一部ですが、人と会う時の基本から
「食事」「酒の席」「お祝い」「お見舞い」といったシーン別、
「大人数」「部下・先輩」「女性」「若者」「家族」といった
相手別、直接会えない時と具体的なシーン別に
”極上のおもてなし”の極意が紹介されております。

この本でサービスを学び、ワンランク上の
おもてなしができる人物を目指してみませんか?


◆『伝説のホテルマンが語る極上のおもてなし』
著者:林田 正光
出版社:中経出版


後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★  :読まないと、やっぱり後悔する
★★   :読まないと、後悔する気がする
★    :読まないと、後悔するかな?

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ゲスト書評家として、岩橋 亮さんをお招きしました。

岩橋 亮さんの自己紹介:
『行動なくて読書の価値なし』をテーマに中小企業経営に役立つ
実践的なビジネス書・自己紹介書を紹介している書評ブロガー

中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー

ゲスト書評家を希望の方はこちらをご覧ください。

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考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術 by 久米 信行

●行動を変える31のレッスン集

「あの時、即座に『はい』と答えられていたら…」

「もう一言、本当の気持ちを言えていたら…」

「思いきってすぐに行動できていたら…」

そんな後悔をされることが良くありませんか?

筆者の体験した組織で多くの人は
受け身だったり、責任を避けて保身に
走ったりしていました。

よく言われる2:8の法則で言えば、
わずか2割の「すぐやる人」が仕事の
8割をこなして、残り8割の「動かない人」
「動けない人」をカバーしているのが実態だった
とのことです。

そして、恐ろしいことに、大多数の
「動かない人」「動けない人」たちの中にいると、
いつしか自分も動かないのが当たり前になって
しまうと述べられています。

本書では、見る前に飛ぶ(あれこれ考えて悩む前に行動する)
勇気と、新しい「習慣」を身につける具体的な手法が
紹介されています。

印象に残った典を3点ご紹介します。

(1)相手が大物だと、つい遠慮してしまう。

本物の大物が持つ7つ資質は下記の通り。

1.年齢・性別・地位・役職を気にせず、その人の本質を評価する
2.しっかり事前準備をしていて、結論や論旨が明快な人を評価する
3.自分の地位よりも、理念や本質を理解してくれる人を評価する
4.夢、理念、情熱を持って、熱く語れる挑戦者を評価する
5.どんな話であっても新味と誠意があれば耳を傾けてくれる
6.取巻きの多さと比例して孤独で、心通う友や弟子を求めている
7.心に響くお礼ブログやお礼状を出せば、返信をいただける

これらをふまえ、お会いする前に相手の大きな度量と
鑑識眼にかなう努力をすればするだけ
「評価していただける可能性」が高まるはず。

(2)真っ先に手を挙げられない


講義や講演、あるいは会議で筆者がいつもがっかりすることは
質問や意見を尋ねても「なかなか手が挙がらない」こと。

これはとても「もったいない」こと。


講師から見た聴衆の「その他大勢」に過ぎなかった自分を
「特別な存在」に変えるための、「数少ないチャンス」を
みすみす逃しているからです。

講師や議長をしたことがある人なら誰しも、
「最初に質問をしてくれた人」に強い好印象を抱くはずです。

その内容うんぬんよりも、最初に手を挙げる
「志」や「心意気」に共感するのです。

素朴な質問でいいので、講義や会議に臨む前から
「必ず最初に質問する」と自分に課しておくことが重要です。

(3)タイミングを狙いすぎて動けない

新しいことをはじめる時は、どうしても
失敗しそうなネガティブ要因ばかりが
頭をかすめてしまいます。

そんな時、現在、1年後、3年後と
時間の経過とともに「成功率」がどう
変わっていくか、「成功率推移表」を作り、
自分の胸に手をあてて直感で考えれば、
自然に答えがでるはずです。

・市場規模と認知度
・競合と参入障壁
・若さと情熱
・業務知識と経験
・人脈と顧客
・ブランドと信用
・成功率

以上を左軸に、

・現在
・1年後
・3年後
・5年後
・10年後

を右軸にして考えます。

そして同じ内容で「何もしない場合」と
「今すぐ始めた場合」の2表を作り、
★の5段階評価で直感で考えます。

・市場規模と認知度 →低い早い段階がチャンス
・競合と参入障壁  →時間とともに激しくなる
・若さと情熱    →年と共に減退
・業務知識と経験  →早くした方が早く蓄積
・人脈と顧客    →早くした方が早く蓄積
・ブランドと信用  →早くした方が早く蓄積
・成功率      →上記の総合評価

この表を作ることで、

「何もしないで失われていくリスク」
「何もしないから蓄積されないリスク」
「知らないうちにライバルが先行するリスク」

が見えてきます。

「今すぐ始めるリスク」を意識するあまり、
より大きなリスクに気付かないのは悲しいことです。

●結局、「見る前に跳ぶ」人が勝っている

筆者の講義を受けた方は、「すぐやる勇気」が
得られたというお礼と一緒に、「一歩踏み出せ
なかった自分」に対する悩みが感想に語られていた
とのことです。

企業経営の現場で接する20~30代の若者たちの
言動をみても、最近は「見る前に跳ぶ」タイプが
めっきり減ったと感じずにはいられないとのことです。

一方で、生き生きと楽しい毎日を送っているのは
「見る前に跳べる人」だとのことです。

「すぐやる技術」とありますが、その内容は
「技術」というより、むしろ「心構え」や「考え方」です。

本書で紹介されている内容は先天的な性格や、
特別な能力を必要としていない手法です。

行動力について自分に物足りなさを感じている方は
必読の一冊です。


◆『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』
著者:久米 信行
出版社:日本実業出版社

後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★  :読まないと、やっぱり後悔する
★★   :読まないと、後悔する気がする
★    :読まないと、後悔するかな?

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岩橋 亮さんの自己紹介:
『行動なくて読書の価値なし』をテーマに中小企業経営に役立つ
実践的なビジネス書・自己紹介書を紹介している書評ブロガー

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