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小さな会社のブランド戦略 by 村尾隆介

今日は、ゲスト書評家として、Taka@中小企業診断士(業務休止中)さんをお招きしました。

Taka@中小企業診断士(業務休止中)さんの自己紹介:
知的生産術(仕事術・読書術)、経営・経済、社会事業関連を主な対象に、知欲への刺激供給を目指すビジネス書評ブロガー

書評の可能性

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「ブランド」という言葉を聞くと、ついルイ・ヴィトンであったり、エルメスであったりといった高級品がイメージされがちかもしれないが、もちろんそんなに了見の狭い言葉ではない。

著者は「ブランド会社」とは「あなたのビジネスに関わるすべての人がファンになるような、研ぎ澄まされた経営をしている会社」であるとした。
そして、その為に重要なことは「ミッション(使命感)」が、そこで働くスタッフに共有されているか否かなのである。


本書では、共感される「ミッション」を持ち、ファンに支えられている小さな会社の実例が沢山紹介されている。

もちろん、それぞれ素晴らしい会社なのだけれど、その中でも僕が気に入った会社(?)は、ロレンツォさんが経営する、イタリアの田舎の小さな生ハム屋さん。
ウェイティングリストには世界のVIPが名を連ね、2~3年待ちの状態になっているという。

しかし、どんなに偉い人が来ようと、いくらお金を積まれようと、優先して生ハムを売ったりせず、100%、一切の例外なく、すべてのお客様を平等に取り扱うと決め、それを守り通している。
さらに、年間1500本の生産が商品のクオリティを保つための最大の数字であると、自分のサイズを見定め、毎年その数だけ最高の生ハムを作り、適正な価格で販売し、商売に関わるすべての人と生きる喜びを分かち合い、家族との時間を何よりも大切にするという信念に基づいた経営が為されているのである。

このぶれない姿勢は、ロレンツォさんが明確な「ミッション」を持ち、生き方と働き方が一致しているが故のものであり、それが故に多くのファンが魅了されてやまないのだろう。

どうだろう、ロレンツォさんのところの生ハム、食べてみたくならないだろうか…?


それからもう一社、株式会社ベアーズの事例。
同社は創業からまだ10年ほどの若い会社ではあるが、既に「家事代行といえばベアーズ」と言われるまでの会社になっている。

同社の躍進の要因は、そのスタッフ教育にある。
徹底的に会社の哲学(ミッション)を叩き込み、これが理解できない、体得できないものには仕事をスタートさせないとする姿勢。
(実際、耐えられずにあきらめてしまう人も少なくないとか。)
特に、同社のように「人」がサービスを提供する以上、「人」がどれだけミッションを体現しているかが、ブランディングにおいて最も重要になる。

こんな会社にならば、確かに家事代行を頼みたくなってくる。


上記で取り上げた2社について、何故僕がその2社に特に惹かれたのかということを考えてみると、そこに「人を魅了するようなストーリー」があったからではないかと思う。

ロレンツォさんのこだわりが分かるからこそ、2年や3年待ってでも彼の作る
生ハムを食べてみたいと思うのだし、ベアーズにおけるスタッフ教育の話を知
ったからこそ、ベアーズに頼めば安心だと思うのだ。

本書は、失礼を承知で言うが、個々の事例はそれほど深いわけではない。
それでも読者に伝わってくるだけのものがある、という事実に、その凄さを感じてもらいたい。


「小さな会社」のブランディング本であり、文字通り中小企業経営者、経営企画担当者などは一読してみる価値のある本。
さらに、これは「個人」にも十分に適用可能なので、士業など個人で勝負されている個人事業主や、パーソナルブランディングに関心のあるビジネスパーソンにもお薦めしたい一冊だ。


◆小さな会社のブランド戦略
著者:村尾隆介
出版社:PHP研究所

後悔度:★★★★★

★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

小さな会社のブランド戦略
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■編集後記

◆セミナー企画に立ち会う

今日は、友人のコーチとランチをして、その後も、延々とカフェでおしゃべりをしていました。

セミナーの企画を考えているというので、ブレストの相手の様なことをしました。コーチング・スキルを個人の幸せのために、気軽に習得&活用できるようにするにはどうすればいいかがテーマでした。

友人のコーチングの説明で、ようやく、コーチングの全体像がわかりました。、更に、永遠に続くような平凡な日常から、抜け出せるツールとして使えることも分かりました。

楽しいセミナーになりそうです。


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