『ブランド・マインドセット』 by デューンE.ナップ
最近、ブランディングに興味を持っており、十冊ほどブランディング関係の本を購入しました。お役に立ちそうな本を紹介していく予定です。
まず、第一段目は、『ブランド・マインドセット』です。この『ブランド・マインドセット』、450ページもある分厚い本で、内容も本格的です。実際にブランド構築の手助けになるチェックリストなどのツールを80ページにわたり掲載しています。
◆ブランドとは
『ブランド・マインドセット』でのブランドの定義は、マインドセット(気構え)です。以下の3から構成されます。
1.とんがり:生活者からみた価値のあるものとの評価
2.ベネフィット:感情面、機能面の両方を与える
3.約束:時代が変わっても変わらぬ約束を提供
◆ブランド戦略の5つのステップ
以下の順序で、ブランドを構築していきます。
1.ブランドの評価
ブランドが生活者からどのように認知されているか
2.ブランドの約束
ブランドの約束とは何か
3.ブランドの設計図
ブランドを如何に伝えるか
4.ブランドの育成
どのようにブランドの約束を活かすべきか
5.ブランドの優位性
どのようにブランドを育て、強め、革新していくか
◆ブランドの設計図を子細に
5つステップの中で、私が興味深く感じた「ブランドの約束」について、もう少し、詳細に紹介していきます。
ブランドの属性は次の3つから成ります。
1.きちんと実行されるもの
2.きちんと保証されるもの
3.きちんと将来にわたって高品質がたもたれるもの
これらが成立することを2から4行程度の短いパラグラフにします。
次にブランドの約束と企業のミッション・ビジョンとの違いを説明します。ブランドの約束は顧客から見た場合の製品・サービスが与える便利さや気持ち良さを定義したものです。つまり、企業が顧客にどう感じて欲しいかを指します。ミッション・ビジョンはその企業の視点から、「かくありたい」姿となり、顧客の視点がありません。
ブランドの約束を開発する際、以下の特性について議論します。
・ブランドになるためには何をしないといけないか
・ブランドを考えた場合、何という言葉が浮かぶか
・ブランドが自動車だったら何か。同様に有名人だったら、動物だったら?
・他のエクセレントなブランドの事例を考えて、成功の理由を考えよう
上記の議論の際に、次の視点から考えていきます。
・何のビジネスをやっているのか
何のベネフィットを与えているかを考えます。例えば、コカコーラは飲料ビジネスをしていますが、顧客に与えるベネフィットはリフレッシュです。顧客にとっての便益に焦点を合わせます。
・自社の製品・サービスを競合他社と差異化するものは何か
この時、注することは、商品とそれに伴うサービスをセットで考えることです。そうしないと競合他社が商品・サービスをワンセットにして参集するでしょう。また、絶え間ないイノベーションが必要です。
・顧客に提供できる優れた価値は何か。
顧客に提供できる価値を考える際に注することは、個々の要素の集合がそのブランドの価値にならないことです。例えば、シンフォニーは個々の音符の集合以上の価値を持っています。ブランドが首尾一貫していると、個々の要素の総和以上の価値を与えることができます。
◆まとめ
ブランドの約束について、焦点を合わせて説明しました。ブランドの約束は、きちんと将来にわたって実行される必要があり、企業のもつ文化を尊重したキャラクターを持ち、実際のビジネスと整合性をとる必要があります。
■■ 今日のエッセンス
■■
■■ ブランドが自動車だったら何か。有名人だったら、動物だったら?
■■ ブランドが与える顧客にとっての便益に焦点を合わせる。
◆ブランド・マインドセット~ブランド戦略の原則とその実践法 著者:デューンE.ナップ、出版社:翔泳社、ISBN:4881358669
後悔度:★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?
| ブランド・マインドセット | |
![]() | デューンE. ナップ Duan E. Knapp 阪本 啓一 おすすめ平均 ![]() ふーむ、ま、そこそこ わかりやすいが? わかりやすいけど? 実用的なブランド本! ブランドを順序だてて理解するには最適Amazonで詳しく見る by G-Tools |
◆ライバルメルマガ?
ふと、『エンビジ』<http://www.mag2.com/m/0000132223.html>を読んでいると前回のメルマガ触れたことがばれていました。
前回のメルマガ"『図解実戦マーケティング戦略』 by 佐藤義典 後編』"は、こちら。
調子にのって、マーケティング戦略の2番目、マインドフローを考えてみます。マインドフローは、以下の様になっいましたね。
・認知:広告等で、商品・サービスに気がついてもらえます。
・興味:その商品・サービスに興味を持ってくれます。
・行動:興味をもって、ホームページ等を調べてもらえます。
・比較:他の同様な商品・サービスと比較します。
・購買:比較の結果、購入をしてもらえします。
・利用:購入した商品・サービスを利用します。
・愛情:使用した結果、商品・サービスに愛情を持ってもらえます。
「後悔しないため読書」の場合は、
・認知:大々的に広告や広報もしていなので、弱い。
・興味:他の書評メルマガとの差別化が弱い?
・行動:興味を持ってもらった人のブログアクセスは多い?
・比較:登録は無料なので、少しでも良ければ講読していくれるはず。
・購買:同上。
・利用:書評メルマガの一位にならないと読んでくれない?
・愛情:暫く、休んでいたので弱いかな・・・
なので、当面、講読してくれた読者に読んでもらう活動を中心に行い、認知と興味をわかせるポジションに移行する必要がありますね。
« 『図解実戦マーケティング戦略』 by 佐藤義典 後編 | トップページ | 『マイ・ゴール』 by リチャード・H.モリタ »
「 マーケティング:書評」カテゴリの記事
- お客様を3週間でザクザク集める方法 by 高田 靖久(2010.06.22)
- 「空気読み」企画術 by 跡部 徹(2010.03.25)
- 「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 by 岡本達彦(2009.11.24)
- 1回きりのお客様を100回客に育てなさい by 高田靖久(2009.11.19)
- トップセールスの頭の中 by 田中徹(2009.10.22)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33517/5473281
この記事へのトラックバック一覧です: 『ブランド・マインドセット』 by デューンE.ナップ:
» ブランド・マインドセット [しし丸先生の教え]
ブランド・マインドセットデューンE. ナップ Duan E. Knapp 阪本 啓一by G-Tools
やたら分厚い本だが、意外に読みやすい本。この本のまとめについて100ページくらい丁寧にまとめている。100ページと言えども、... [続きを読む]
« 『図解実戦マーケティング戦略』 by 佐藤義典 後編 | トップページ | 『マイ・ゴール』 by リチャード・H.モリタ »


わかりやすいが?
実用的なブランド本!





コメント