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2005年2月

『会社を成長させるために絶対に必要なこと』 by 佐藤昌弘

「意外に、深い本だなあ」と六本木ヒルズで思った。

意外にというのは、読みやすい割に、という意味です。六本木ヒルズの49階に会員制の図書館があり、そこは、無線LANとゆったりとしたカフェと静かなマイライブラリーという自習室があります。そこで、よく、お仕事をして、ふと、目に留まったのがこの本です。

佐藤昌典氏は、去年の「フォレスト祭り」において、パネルの一人として、知っている程度でした。革ジャンが似合うワイルドなコンサルタントだなという認識です。その佐藤昌典氏の印象とは異なり、さらっとした読みやすい本でした。

この『会社を成長させるために絶対に必要なこと』という本のタイトル自体は、会社の規模によるステージの違いで、やるべきことが異なるということを指しています。

私が惹きつけられたのが、この本の冒頭部分です。ビジネスラビリンスという言葉で表現している内容で、佐藤昌典氏の体験で、頭の中では完璧な計画が、実際に独立してみると、うまく、立ち行かない体験をして、混乱している状況を描いていました。

個々のパーツ、例えば、事業計画書などは、完璧なのに、その完璧な計画の実現を受け付けてくれない現実に途方にくれている状況があります。私も、昨年末に、独立してみたものの、思い描いていた計画がすんなりとうまくいきません。どうしていいのかと途方にくれています。

そんな状況の中で、この『会社を成長させるために絶対に必要なこと』は、一縷の光をみせてくれました。

それは、まず、知っているということと、出来ることは違うということです。出来ることは、知っていること以上に物事を詳細に把握し、起きている状況に対して即座に対応できることが必要です。そう、知っていることから出来ることに移行するには、時間と経験が必要なのです。

次に、経営すること、利益を出すことは個々の経営を構成する要素だけでなく、全体を見通して、個々の要素の整合性をとる必要があるのです。例えば、大きな広告キャンペーンを行うとすると、それに伴い、営業の人員が足りるのか、不足していたら人員募集をするのか、そうすると、全体の人件費のバランスはどうなのかを即座に、想像できて、その成否を判断する必要があります。

最後に、会社の成長段階にあわせて、個々の経営要素のノウハウが異なってきます。それをタイミングよく、実施する必要があります。そうしないと、ステージをぐるぐる回っていたり、下降してしまうことがあります。

特に、面白く感じたのは、この3点ので、最初の点に関係する経営ノウハウの習得の方法でした。経営ノウハウは、理論だけ習得しても、なかなか、実際に適応できないが、次の3点セットで整理すると、現実に使えることが多いということです。それは、

1.How To(ノウハウ知識)
2.事例
3.ツール

の三点です。

詳細は省きまずか、具体例が示されていて納得でした。他にも、会社のステージをあげるのに、代表的な手段がいくつか上げられていました。

この『会社を成長させるために絶対に必要なこと』は、独立・起業後、間もない方で、「こんなはずではなかった」と思っている方に最適な本です。特に、勉強好きの方が陥る盲点を説明し、その脱出法を解説していますので、緻密な計画がうまくいかないと悩んでいる方に最適です。

■■ 今日のエッセンス
■■
■■ 経営ノウハウのマスターは、3点セットでデータを集める。
■■ 個々の経営要素だけではなく、その全体像の整合性を考える。


◆会社を成長させるために絶対に必要なこと
~成長ステージで変わる経営課題を解決する方法
著者:佐藤昌弘、出版社:フォレスト出版、ISBN:4894511738

後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

会社を成長させるために絶対に必要なこと
佐藤 昌弘

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