『超心理マーケティング』 by 鈴木博毅
【目立たない(ので、まねされない)で、高い収益率を出すマーケティング】
前々回、紹介した『無一文からお金を生み出す方法』で、強く、推奨されていたので、読んでみました。読んでみて、自然な感じがしました。戦術レベルではなく、戦略レベルで書かれているためかもしません。
本書で、主張しているのは、Trustable Marketing(信用力、浸透力のマーケティング)です。これは、広告、営業、商品・サービス、などのお客様の接点で、一貫して、「一番、最初のステップで、選択肢して選ばれる」、「あなたの会社を選ぶことが正しいと思われる」ようにするマーケティングです。
なぜ、このようなマーケティングが有効かというと、二つに集約されます。
一つが、お客様は、すぐに、広告手段に慣れてしまうということです。例えば、出てきた当初は、新鮮だった「感情に訴える表現」も、氾濫してくると、だんだんとその効果が薄れていきます。慣れてしまうのです。もう一つが、広告主の意図に、気がつくと、これに、のせられたくない勘定があるからです。
インターネットのように、多量の情報を得られ、かつ、中国の台頭など、経済がグローバル化すると、まず、多様な選択肢の中から、選択される必要があります。
そこで、選ばれるためには、まず、信頼を得られるように、マーケティングを行う必要があります。特に、今の消費者は、「損をするのは大嫌い、失敗したくない」という気持ちが強いので、なおさらです。
具体的な手段は、本書に譲り、興味深く感じたことを、二点、あげます。
一つは、お客様が、営業マンに期待することです。それは、お客様の間違いや損失を防ぐためのアドバイスを期待しているということです。そのために、専門知識を持っていて、適切にアドバイスすると信用されます。逆に、特定の商品をすすめられることは、期待されていません。
もう一つが、「親切な情報提供による他社排除」というものです。これは、専門家としての知識、あるいは内部の情報、経験による談話の形式をとり、「親切な警告や注意、そして知っておくべき情報として」他社を排除する情報をインプットしていくことです。たとえば、「他社の同種製品は、このような欠陥があるのですが・・・」と、自然に、他社を選択肢から、排除し、かつ、専門家としてのアピールを行います。
本書で、提唱しているマーケティングは、目立たない(ので、まねされない)で、高い収益率を出し、かつ、自然でムリがないように感じました。
超心理マーケティング!~デフレ時代の逆風でも必ず勝てる
著者:鈴木博毅、出版社:PHP研究所、ISBN:4569625991
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