『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』 by古谷昇
【弱みを一気に解消する別次元の効率化を果たしたい人に】
気がつくと、ボストンコンサルティンググループに、関係する人の本を紹介してきました。今回で、4回目になります。
今回の本は、タイトルもそうですが、「はじめに」の章文書が印象的です。引用します。
『世の中には、ハタから見ると、さして苦労してないのに仕事がうまくいっている人と苦労してなんとか回している人、・・・中略・・・多くの本は、2番目のグループで生き残るための精神論や手法に終始したものが多い。』
そして、この本は一番目のグループの人のノウハウを紹介しています。
著者は、このノウハウを「コツ」という言葉で、表現しています。このコツは、感覚的なモノです。例を挙げています。跳び箱のできない小学生に、細かく、踏切の位置や力の入れ方を細かに、アドバイスしても、その小学生は実感できないので、できるようになりません。しかし、体を支える感覚を味わえば、一気に、跳び箱ができるようになります。
このコツは、弱みを一気に、あるレベルまで持ち上げるモノです。普通のテクニックと言われるモノが、70点を80点にするノウハウとすれば、コツは40点を70点にするノウハウです。
もう、一つ、例をあげます。
プレゼンをするコツは、3つあります。まず、「声をおおきく」、次に、「スライドを見ない」、最後に、「テンポを変える」です。それぞれに、ねらいがあります。
「声を大きく」というのは、話す内容を伝える際に、声の調子で表現を出すためです。声が小さいと、一本調子の説明に聞こえます。二番目の「スライドを見ない」のは、説明する対象者をみることで、相手の様子がわかり、その様子に対応してアクションをとることができるからです。最後の「テンポを変える」は、テンポを意識すると何が重要かそうでないかを考えるようになります。プレゼンの趣旨を伝えやすくします。
経営戦略のコンサルタントらしく、戦略立案のポイントのコツを説明しています。
特に、印象的に残ったのが、「戦略とは」という部分です。戦略とは、本質的に、2つの部分しかなく、1つ目は、「差別化」、2つ目はは、「リソース配分」です。
「差別化」は、競争しないためには、どのようにするのか、ということです。多くの経営者は、頭でわかっているけど、実際には、思い違いをしています。いくら、一生懸命、努力しても、競合がいれば儲からなくなります。
そして、戦略は、限られた「リソース」をどう配分するかということです。逆に言うと何を捨てるのかというのが、本質です。なにもかも、平均的にすることは、戦略ではありません。偏りがないといけません。
このように、全体でイメージをとらえて、本質的なことを一気にかたづけると、別次元の効率化となります。
もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法~知恵がどんどん湧く「戦略的思考力」を身につけよ
著者:古谷昇、出版社:PHP研究所、ISBN:4569633595
後悔度:★★★
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する
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