『商売の原点』 by 鈴木敏文
小売業の基本を切々と語る。
以前、この本の対になっている「商売の創造」を取り上げました。それは、応用編で、今回は、基本編のようです。
セブン-イレブンにおいての「基本四原則」は、
・品揃え
・鮮度管理
・クリンネス(清潔)
・フレンドリーサービス
です。
この四原則の徹底を如何に行うかを切々と述べています。この四つは基本であり、そして、この四つを徹底できれば他のお店に負けることはないと語っています。
それは、すごい自信で、「競合店が近くにできたからといって、売上が落ちるとは考えられない」とまで述べています。つまり、基本四原則を守ればおのずと他店との比較にならないほど競争力がついているはずで、それを怠ったから負けるのだという考えなのです。
他の店との競争ではなく、如何に自分の店を完全にするのか、言いかえれば、お客様から選ばれる店になるのかを徹底して追及している姿勢がすごいです。なにやら、コンビニ道を極める宗教者のように読めました。
セブン-イレブンの経営が秀でているのは、顧客の変化に如何に対応できるかを追及していることに焦点を合わせているのが徹底していることで、それを支えているのがこの四原則です。
この四原則が、(信頼性、親近感、期待感、満足度からなる)ストアロイヤリティを向上させます。ストアロイヤリティがなけば、成熟した消費者から選択の対象でなくなります。
例として、バレンタインデーのチョコの売上がありました。ストアロイヤリティが高いお店は、チョコの売上が大きいそうです。物としてのチョコではなく、ある種の夢がかかている商品を購入する際に、ロイヤリティを感じているお店でしか購入しないそうです。そういう夢の香りのする商品は利益率も高そうですよね。
また、特別セールの効果の高いお店も、ストアロイヤリティが高いそうです。消費税還元セールを行った際に、ロイヤリティが高いお店がより盛況だったようです。
このような例が次々と出てきます。その中で鈴木氏は理路整然と、しかも、厳しく、本部、店舗のオーナー、OCF(店舗を回って指導する人)の役割と責任を述べていきます。しかも、何回も何回も、FC(OCFとその上司からなる全体の)会議で話ているようです。なにやら、分かりやすく説教をしている宗教家のように感じます。
商売の原点、著者:鈴木敏文
出版社:講談社後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する
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