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『人生を幸せへと導く13の習慣』 by ベンジャミン・フランクリン

フランクリン成功法則の核を詳しく解説。

この本は、二部構成になっており、昨日紹介した「フランクリン自伝」の5章の現代語訳が第一部になり、解説者役のハイブロー武蔵氏の解説が第二部になっています。80ページ中、第二部が50ページを占めており、実質上は、ハイブロー武蔵氏の解説がメインの不思議な構成の本です。ハイブロー武蔵氏が、フランクリンに敬意を表しているのでしょうか。

本の作りがきれいです。表紙と裏が白で、字と背が薄めの茜色で上品な仕上がりです。カバーをとると、すべて茜色で、きれいです。「Who Moved My Cheese」のハードカバーのような仕上がりです。いいですね。

お待ちかね(?)の13の徳の内容を以下の書いてみますね。

1.節制:頭や体が鈍くなるほど食べないこと。
2.沈黙:他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。
3.規律:自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事はそれぞれ時間を決めて行うこと。
4.決断:なすべきことはやろうと決意すること。決意したことは、必ずやり遂げること。
5.節約:他人や自分に役立つことのみお金を使うこと。すなわち、無駄づかいはしないこと。
6.勤勉:時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべて止めること。
7.誠実:だまして人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉も、また同じ。
8.正義:不正なことを行い、あるいは、自分の義務であることをやらないで、他人に損害を与えないこと。
9.中庸:何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け、激怒するに値すると思ってもがまんしたほうがよいときはがまんすること。
10.清潔:身体、衣服、住居、を不潔にしないこと。
11.冷静:つまらないこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心をとりみださないこと。
12.純愛:性の営みは、健康のためか、子供をつくるためにのみすること。性におぼれ、なまけものになったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用を失くしたりしないこと。
13.謙譲:イエスとソクラテスを見習うこと。

「純愛」の「健康のため」というのは、愛がなければいけないという意味のようです。

順序は、先にした方があとの習慣(徳)を身につけるのに有利になるというのと、実行が易しいという順になっています。

さて、読んでどう感じたでしょうか。私は、その習慣(徳)の名前と定義に違和感を感じたものがいくつかありました。それは、節制、規律、勤勉です。ただよく考えてみると、成功(=夢を実現)することを前提に考え、節制、規律、勤勉がどのような働きをするかということで位置付けると、分かるような気がします。

また、決断というのが実生活でどのような行動に現れるか不思議に思いした。これは、どうも、日々のちょっした決定、たとえば、「今日は本を読もう」というのも決心に入るようです。これなら、実行できますよね。

私は、これを読んで、最終的に行動が思い浮かび、かつ、自分の夢に必要なことを上記の様に書き出して、日々、実践し、チェックを行うようにすればいいのかなと思いました。人それぞれに目的が違うし、思いから実行にうつすべき習慣(徳)は、違うので、徳の内容は絶対的なものではないと思います。時代背景も、あります。重要なのは実行することと定義することでしょう。

人生を幸せへと導く13の習慣
著者:ベンジャミン・フランクリン、解説:ハイブロー武蔵、出版社:岩波書店

後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する



各種の成功本と「フランクリン自伝」を読むと、「運が良い」という意味がなんとなくわかるような気がします。

多くの人は自分が何かをしようと思うと、「会社」、「社会」、「景気」、「経営者・上司・部下」、「才能」、「過去のチャンス」、「後悔」、「学歴」、「家柄」などを考えて、自分はできないと思い悩みます。こられは、「自分以外」か、「過去」のことで、もうどうしようもないことなのに。

できるのは、「自分」と「将来」を変えられることです。ただ、これも、そんなに大きく変えることはできません。「自分」の範囲でも、好き嫌いなどの感情や身体の作りなどの変えることが難しいことは多いし、「意思」などの比較的容易に変えられると思っても、なかなか、決めたことなのに貫くことは困難です。「未来」も劇的に変えるは、考えにくいですよね。

自分が変えることのできるパラメータ(要素)は、非常に限られています。それを意識して、着実に実行することで、というか、だけで、大きな成功を収めているという事実を指して、「運が良い」と思うのだと感じます。

何かの本に、「人は、一年でできることを過大に見積もるのに、十年でできることを過小に見積もりすぎる」とありました。何でも、十年やれば実現しそうだと思うのは私だけでしょうか。十年、同じことを追いかけている人は、世界中で何人いるでしょうか。


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コメント

はじめまして。検索でやってまいりました。
フランクリン13徳、すばらしい本をずいぶん前に紹介してくださっているんですね!
ありがとうございます。

さて、同じ本が今手元にあるのですが、
12番目は「純潔」とありました。
「純愛」というのもいい言葉ですが、
訳者の方は「純潔」とされているようです。

1項目4週間周期で習慣化に挑戦中です。
現在、7ヶ月目の誠実。

13徳に取り組む人が、これからもどんどん増えるといいですね。

投稿: 愛読者 | 2009.11.11 00:57

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