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『仕事は楽しいかね?』 by デイル・ドーテン

試めしつづけ、一度に多くことを変え、細心の注意で物事を観察する

この本の冒頭で、この本は以下の従来の成功法則を即座に否定します。

・目標の設定
・生きる姿勢を変える

そして、次の法則を新たに掲げます。

・試してみることに失敗はない。

目標設定の何がよくないのでしょうか。その目標を達成するのに世間は待ってくれないということとそれが最良の目標かわかない点を指摘します。世間が待ってくれないというのは、ライバルがまずそれを出し抜く可能性があるし、お客さんがそれに満足するかという問題があります。そして、その目標ではなくて、もっと、よい結果があったのではないかと指摘します。それは、各方面の有名人を挙げて、その人の初心を貫いたらどうなっているのかを例示することで説明します。

では、どうするのか。それは、常に「試し」つづけて、それも、少しづつではなく、多くのアイディアを同時に実行することにより、相互作用を期待して、単独のアイディアでは得られないような成果を期待します。最後に、細心の注意を持って、結果を観察します。当初、意図していたこととは、違う効果を見つけられれば、しめたものです。その効果をもって、新しいビジネスを起こせばよいと主張しています。

私がとても、興味深く感じた点は、「観察」の部分で、本書では以下の記述で表現されています。

「もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイディアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?」

コカコーラの誕生の瞬間は、いろいろな薬を売っている薬局の店主が、従業員が風邪でもないのに風邪薬を飲んでいる場面を見たことで、この薬を飲み物として売れる可能性を見出せます。普通の人でしたら、店の商品を飲む従業員を、ただ、怒鳴っただけで終わります。

リーバイス・ジーンズにおける誕生の瞬間も、同じように、普通の人では見逃します。金の採掘でにぎわっている町で、売れ残った帆布を持っている時に、この町ではズボンが売れているを知り、丈夫なズボンは更に売れるのではと思いついたのが切っ掛けです。普通の人でしたら、帆布はうれないとあきらめてしまうだけでしょう。

普段、自分の目の前に起こっていることは、失敗に見えるけど、よくよく見ると、「宇宙が信じられないような素晴らしいアイデア」を提示しているのかもしれませんね。そうすると、ワクワクしてきません。勿論、すべてがすべて、そううまい話ではないと思いますが、本の少しの可能性があるだけでも楽しくなりますよね。

仕事は楽しいかね?-THE MAX STRATEGY
著者:デイル・ドーテン、出版社:こき書房

後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する



物語の舞台は、雪のため、主人公が空港に足止めを食らったことから始めまります。ちょうど、この本を読んでいるときは、電車の中でしたが、少しだけ、雪で足止めをくらいました。不思議な偶然。

今日、ラストサムライを見ました。そのなかで、心を無にするというシーンがあったのですが、心を無にして、周りで起こっていることを素直に感じることが、無にすることなのかなと思いました。何が言いたいかというと、「心を無にする」とは、「観察」にとってのよい心構えなのかなということです。


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